犬のしつけ革命~科学的に確立された犬の問題行動を改善する方法~【4000組以上の犬と飼い主に関わってきた犬のエキスパート 西川文二  監修】オンライン版

犬と飼い主との間に必要なのは主従関係ではなく親子間のような信頼関係です。

飼い主が叱りつけたり暴力を奮ったりして無理に主従関係を作らされたような犬は、一見すると問題行動がなくなってよかったと思うこともあるのかもしれませんが、単に力でねじ伏せられているだけですから恐怖政治で支配しているようなもの。

それに別なところで弊害が出ている可能性が高いです。

例えば、叱ってしつけているような飼い主は視線を合わせるのを避けるようになります。

目も合わせてくれないような関係なんてとてもではありませんが、まともな関係ではありませんね。

立場を上だと分からせるために口を押さえつけるマズルコントロールなどは間違ったしつけの典型例の1つです。

なかには犬が「キャイン」と鳴くまでマズルコントロールをやり続けるというようなケースもいまだにあるようですが、そんな行為はもはや虐待です。

そうとは知らずに効果のある方法だと勘違いして犬を痛めつけるようなケースがあると思うと本当に胸が痛みます。

そして、何より悲しくなるのは、こんなことすら知らないまま、いまだにパックリーダー理論(支配性理論)にもとづいて有害な“アドバイス”をしているブリーダーやペットショップ、さらにはドッグトレーナーやなんと獣医までいるということです。

犬のしつけ革命~科学的に確立された犬の問題行動を改善する方法~【4000組以上の犬と飼い主に関わってきた犬のエキスパート 西川文二  監修】オンライン版